自分で好きなようにDIY!最近の団地(公団)事情

 

はじめに


ここ最近、賃貸住宅においても自分らしさ、個性を強調した部屋が多くなってきています。
例えば、部屋の一部分の壁紙にアクセントを入れたり、退去時に剥がせるおしゃれなクロスの登場など、自分らしい部屋づくりができるようになってきました。そんな中もっと自分らしくDIYできる団地(公団)が密かに人気となっています。
今回はそんなDIY好きの方や、普通の賃貸住宅では物足りないという方のために、最近の団地事情をご紹介いたします。

 

団地とは


高度経済成長期に住宅不足を解消するために都心を中心に団地が多く建設されました。
当時は設備もかなり充実しており、それまでの日本家屋での暮らし方を一変させる洋風の間取りやダイニングキッチン、最先端の設備である水洗トイレなどを導入した住まいは、憧れの住まいとしてサラリーマンや新婚世帯にかなりの人気がありました。
その後、時代もかわり人々のライフスタイルの変化、戸建て・マンションへ需要が移り、団地住まいや団地の間取りは時代遅れと言われ徐々に団地の人気も遠のいていきました。現在は老朽化も進み、空室も目立つ団地も増えているのが現状です。
しかし、ここに来て若者や子育て世帯など、団地ならではの利便性や魅力に注目が集まり、新たな世代に人気が出てきております。

 

団地の魅力


団地と聞くと「時代遅れ」と思われる方も多いと思いますが、最近UR都市機構・住宅供給公社等は地域や民間企業と協力し「団地再生」の取り組みを進めています。
古い間取りや住宅設備を最新のものに変更し、現代のライフスタイルにあった団地暮らしを提案したりしています。
また中には契約した室内を入居者が自由にリノベーションすることのできる団地もあり、ライフスタイルや好みが多様化する現代において入居者のニーズにぴったりと合う自由度の高さが若い世代の人気の秘密ともな

 

最近の団地事情について実際の事例を紹介します。


1階から4階まで、階段をはさんだ8部屋を1単位で考え、そのうちの1部屋をみんなで利用するキッチンなどのコモンスペースにし、残り7部屋に2人~3人ずつ、合計で約18人がシェアして住むようにしました。
また「近隣住民祭」というイベントを始めたところもあります。
住人イベントは、団地の中で年に数回、住人みんなで顔を合わせて食事や音楽を楽しんでみる、世代を超えて知らない人と話をしてみる、特に団地にはお年寄りも多く住んでいるため、一人暮らしの方などはコミュニケーションがとれる機会になりました。
さらに団地の敷地内にコミュニティカフェを作ったところもあります。
カフェはお茶を飲むだけでなく、気持ちを切り替えたり、1人の時間を楽しんだり、さまざまな使われ方をします。人が集まり、人と人が交流する場所、カフェは昔からそんな場所でした。目的をもたずに、近隣の人と一緒にただ時間を過ごすのもいいものです。
これらはいずれも、団地住民のコミュニティの復活を目指したもの。
このように、空き住居をカフェや地域住民のコミュニティスペースなどにリノベーションすることで住人同士の交流を促し、若者や子育て世代の流入を図るといった取り組みも行われています。
また子育て世帯に嬉しい周辺環境があります。
大規模な団地は周辺の都市計画と合わせて建設されることが多かったため、広大な敷地の中に公園や商業施設、などもあり、お子さんを育てる環境も整っています。
確かに築年数がかなり経過しているのは否めませんが、その分賃料も近隣相場よりかなり安く室内の自由度も高い団地、これから転居を考えている方は検討材料の一つに考えてみてはいかがでしょうか?

今日はここまで。 本日も読んでいただきありがとうございました。