賃貸住宅の結露について

 

 

はじめに


ついこの前まで、朝会社に行くときのあのモワッとした空気・・・ 
ジメっとした湿気も9月に入り、朝晩は過ごし易くなってきましたね。
季節が秋から冬に向けて気を付けたいのが部屋の結露です。
 今日は賃貸住宅の結露についてお話したいと思います。


これから寒い季節に向かっていきますと、部屋の中暖房を使用しますよね? 
気が付くとお部屋の窓ガラスに水滴がいっぱいなんて経験された方多いのではないでしょうか?
この結露による壁紙等のカビの発生も物件退去時に非常にトラブルの原因になります。
窓ガラスの結露を放置していると、その周りの壁紙にカビやシミが発生し、さらに放置した場合は窓の木枠部分を腐らせてしまうこともあります。
また、結露が発生するということは、室内の湿度が高いので、ダニ発生の原因にもなり、アレルギーや喘息などの身体的疾患を誘発します。
では何故結露が発生するのでしょうか。

 

結露が発生する原因


まず結露は木造の賃貸物件よりも、鉄筋コンクリートや重量鉄骨マンションで発生するケースが多いのが特徴です。これは、木造に比べ気密性が高いためです。
結露の主な原因は寒暖差のため、外気と室内の空気に温度差が生じると、外気で冷えた窓ガラスやサッシが部屋の暖かい空気を冷やし、室内の水蒸気を水滴にします。夏に冷たいジュースをグラスに入れておくとグラスに水滴がつきますよね?
これは結露の発生と同じ原理です。
 また、結露は窓ガラスだけでなく、湿気の籠る場所(日当たりの悪い部屋や押し入れ)でも発生します。
 よく、日当たりの悪い部屋の押し入れに革ジャン入れておいたら、カビだらけになっていたなんてこと経験ありませんか?

結露を予防するには

結露は部屋の湿度が高い又は締め切っていて換気を十分に行わないと起こりやすくなります。
その原因としては
洗濯物を室内に干している
加湿器を使用している
観葉植物や水槽が置いてある
普段窓を閉めっぱなしで換気をしていない
などが考えられます。

対策としては、次のような方法が考えられます。
まずは、こまめに換気をすること! これが一番の方法だと思います。
朝夕など、定期的に窓を開けて換気をすれば、部屋の温度の上昇を防ぐことができます。
押し入れなども戸も閉めっぱなしにせず、外出時に開けておいて換気するなども効果があります。
また、入浴中や入浴後に浴室の換気扇を回して湿気を取ることや、外出時に換気扇を付けたままにすることも効果的です。
結露防止の商品を利用することも効果的です。
 窓の下の方に結露防止のテープを張ってみたり、見栄えが気になる方であれば、結露防止のスプレーなどもホームセンターで購入できます。
また、窓に断熱シートを貼ることも効果的です。
押し入れなど湿気が籠る場所には除湿剤を置くのもいいと思います。
 とにかく結露が発生していたら、まずは水分をふき取りカビやダニの発生を抑えるようにしてください。

しかし、結露が発生しやすいかどうか住んでみないとわからない、せっかく気に入って契約したのに住んでみたら湿気が凄いじゃん!なんてことにならないように、ワンポイントアドバイスです。

 

湿気が多い物件の特徴

 

新築の鉄筋コンクリート造のマンションは、建てたばかりでコンクリートの水分が十分に抜けきっていないため部屋の湿度が高くなる傾向があります。(すべての建物ではないので注意してください。)
物件に案内されたときに部屋の中のにおいに注意してください。結露が発生しやすい部屋はいくら壁紙等が新品に貼替されていても、カビ臭いのが特徴です。不動産業者の人は「締め切っていたので」なんて言い訳するかもしれませんが・・・
部屋全体もですが、押し入れやクローゼットの中の臭いも注意してみてくださいね。
 窓枠の腐食や壁紙の状態も確認してみてください。湿気の強い部屋の窓付近の壁紙に浮きや剥がれがないかなどもポイントです。

 

 

 今日はここまで、ポイントをつかんで失敗しないようにしてくださいね。本日も読んでいただきありがとうございます。